2017.04.15
夏目漱石 「三四郎」
今年没100年の夏目漱石、「それから」「こころ」と続く三部作の一冊目、「三四郎」、明治の話でモチーフは存在するようだがフィクションの小説である。
主人公(三四郎)は帝大(現東京大学)に通うため九州から上京しいろいろな人との関わりと、都会の洗練された女性との出会いから、それが「恋」であるのかという迷いの中、少しの成長とはかない「恋」の行方を描いたちょっと切なくなるような青春?ストーリーです。
ストーリーは実に淡々と進み、濃淡のない主人公の生活を漱石の表現描写の妙により、読者の心をつかむ展開となっています。三四郎の心の描写を追ってゆくと、少しずつ大人になってゆく様、しかし煮え切れないジレンマ、物語の冒頭上京する汽車で出会う女性と過ごす項があるのですが、本の中で成長したはずの三四郎と、やはり変われなかった彼とが物語の「オチ」であるような気がします。
明治の作品と言うこともあり、使われている漢字や文章表現が難しく、何度も読み返してしまし、文量の割に時間のかかる本でしたが、その分いつも読む現代の物より重厚感があり、文学に浸れた気になれるところもいい所かと思います。
チ近々映画が出るそうなので、ぜひ見てみたいと思います。
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