DRY CUT
あなたが手でかきあげた時にその真価がわかります
ご自宅でブローした時と同じ髪が乾いた状態でカットするので、ヘアスタイルが長持ちしスタイリングしやすくなります。
ニューヨークで生まれた「ドライカット」は、近年仕上げの際にチェックカット的におこなわれているそれとは一線を画した本格的な技術です。
ヘアースタイルは乾いて仕上がるという原点に立ち、くせや髪質を活かしながら、乾いたままの髪を、彫刻のように丹念にカットしていきます。完成されたデザイン性、抜群の再現性、あなたが手でかきあげた時にその真価がわかります。
ドライカットのメリット
■スタイルが長持ちします
髪を乾かして、自然におちる位置を計算し、その髪が一ヶ月後、二ヶ月後、どのように伸びてゆくか考えてカットすることで時間が経ってもスタイルが崩れず長持ちするのです。
■髪がきれいに見えます
一般的に髪を軽く見せようとすると、むやみに“そぎ”が入っていることが多いので、髪がバサバサに見えるようです。私たちの提案する「ドライカット」は、髪を細かく“切る”ことで、軽さの中にも艶があり、髪がきれいに見えます。
■その人らしさをいかしトータルで考えます
ヘアースタイルはその人のライフスタイルの中で、素敵にかつ生きてきます。例えばヘアデザインをする時に、そのお客様のボディーバランスから考えていくのです。
そのため私たちはカットに入る前のカンサセーションを最も大切にしています。振り向いた時の髪の表情まで考えてカットできるのは「ドライカット」だからなのです。
■再現性が豊かでお手入れが簡単です
ドライカットは髪が乾いて自然におさまる所で、一束一束ていねいにカットしていきます。当然、生え方にクセのある方やふくらみやすい方なども、そのクセやボリュームなどを考えて切る訳ですから、お客様が、ご家庭でお手入れをされる時、カットがスタイルを決めているので、ブローが苦手な方でもスタイリングが簡単です。
■髪に動きが出ます
私たちの提案するドライカットは、従来の濡らして切るカットのように、パネルで切っていくのではなく、もっと細かいピース(毛束)で少しずつ切っていきます。ですから、髪が細かい一束一束のピースで動き、他では出来ないようなすてきな毛流れが表現できるのです。
ドライカットプロセス
■プレカウンセリング~ドライング
お客様の骨格やプロポーション、お顔立ちなどの要素と、お客様のご要望、生活習慣などからデザインを決めてゆきます。
髪を乾かしながら髪の癖やふくらみをチェックして、作るヘアースタイルがご自分で簡単にできるか、時間がたっても崩れないかなどじっくり話し合いながら細かくデザインしてゆきます。
■ブロッキング
骨格や紙の量などを考慮に入れて、作るデザインに合わせてブロックを取ります。
これがデザインの設計図のような役目をします。
■カッティング
ブロックごとにドライの状態でカッティングしてゆきます。
髪が自然に落ちている(生えている)状態で一つまみのピースごとにテーパーリングで切ったり、フリーハンドで切ったりしてゆきます。
「彫刻のように」という表現はここに由来します。
■ドライング
ブロックを外したらそのブロックをもう一度濡らし、また自然に乾かすことで、正確にカットしてゆきます。
切り口を確認するためにブラシやアイロンできれいに伸ばしたりして丁寧にチェックもします。
■テーパーリング
一つまみごとの「テーパーリング」というカットの方法により、むやみに削がずに軽さやなじみを調節することができるのです。
■一束一束丁寧に
基本的にこのように細かくとったブロックごとに丹念に積み重ねてゆくのが我々のドライカットです。
顔周りは細かいディティールで似合わせ
顔周りにかかる髪も、少しずつ分けとり、特に丹念に作りこんでゆきます。
「振り向いたときに偶然かかる頬の毛束」まで計算に入れてカットします。
■トップの髪も丁寧に
いっぺんに切りがちなトップの髪の毛も細かく分けとり、髪の毛の上で髪の毛が動くように、また髪毛が計算通り持ち上がってふんわりするように、実際見ながらカットできるのもドライカットの良いところです。
■カットの仕上がり
髪全体がなじみ、毛先まできれいにカットされます。
こういう状態を「ノーマーケーション」*どこにも切った後がないと呼んでいます。ほかの方法では実現しにくいカットです。
■デザインの仕上がりです
実はモデルさんはパーマがかかっていました。
カットの仕上がりからもう一度濡らしてふんわり仕上げればやわらかいシルエットが浮かび上がりました。
ドライカットで作ると質感も実にソフトで上品です。
ぜひお試しあれ!